温経湯

〔出典〕金匱要畧

〔構成〕半夏5、麦門冬10、当帰、川弓、芍薬、人参、桂皮、阿膠、牡丹皮、甘草各2、乾生姜1.0、呉茱萸3.(湯)

     四物湯去地黄、桂枝湯去大棗、呉茱萸湯去大棗、麦門冬湯去大棗粳米の合方に
     牡丹皮・阿膠を加味したもの、合黄連解毒は黄連阿膠湯の方意もあり
     呉茱萸は少な目にすると良い1日0.5g程でよい

〔効能〕手足がほてり、唇が乾くものの次の諸症
     月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけ


少陽病、血型、虚証

血・津液の減少・血虚がある
     →相対的に陽気の過剰→
     →虚熱、手足のほてり、赤切れ、口唇の乾燥などが起こる

口唇が乾く、口唇が荒れ、割れる・・・・最も目標とする

子宮の虚冷とか血室虚弱

自ら月経不調や下腹の冷えや頭痛を訴えない、意識してないことが多い

口内炎があったり、手掌角化症や湿疹もでる

◆温経湯証の決め手となるポイント◆

@女性である
A月経困難はなくても順調でない

B手掌煩熱、手心の煩熱(特に足に顕著)

C上熱下寒(冷えのぼせ)

DA〜Cの症がはっきりしなくても口唇の乾き、口唇の荒れ、口唇がむける

脈・腹力ともに軟弱、湿潤無苔、臍下に軽い抵抗圧痛、

手や肌が荒れやすい、肌膚甲錯、帯下、激しい下腹部痛、下腹部の冷え・膨満感、

腰の冷え、下痢、不正出血、腹壁は一般に軟弱

上記の症状は性周期に関連して消長する事が多い

月経不順・困難、更年期障害、血の道、湿疹、皮膚掻痒症、不正出血、不妊症、流産癖、凍瘡

応用範囲の広い処方

【※鑑 別】

  1. ス帰膠艾湯‥月経不順等は共通、血虚の証が明らか、手足冷え、左下腹部の圧痛あり
  2. 当帰四逆加呉生湯‥凍瘡しもやけ、月経不順は共通、四肢冷えが主徴
  3. 当帰芍薬散‥津液は過剰(ぽっちゃりタイプ)、四肢冷え
  4. 三物黄ソ湯‥手足のほてりは共通、血の症候はない