| 【基原植物 】 | オウレン Coptis japonica | 
    
        | 【 生薬名 】 | 黄連 COPTIDIS RHIZOMA 〔局〕 | 
    
        | 【 科 名 】 | キンポウゲ科 Ranunculaceaeキンポウゲ科 | 
    
        | 【 別 名 】 | 老連、西連、川連、王連 | 
    
        | 【薬用部位】 | 根茎 | 
    
        | 【 成 分 】 | アルカロイド(ベルベリン、パルマチン、コプチシン) | 
      
        | 【薬理作用】 | 黄連の50%エタノールエキスは、グラム陽性菌および陰性菌のある種のものに対して低濃度で制菌作用がある。黄色ブドウ球菌増殖阻止作用があるが、大腸菌には無効である。一方、berberinの抗菌作用は腸内細菌群に対しサルファ剤と同程度の増殖阻止作用が認められ、作用機序もある程度明らかになっている。 | 
      
        | 【 薬 性 】 | 性味‥苦寒無毒、帰経‥入心肝胆胃大腸脾六経  (常用薬剤選輯) | 
      
        | 【 功 效 】 | 瀉火解毒、清熱燥湿、解渇除煩、健胃整腸、止瀉止血、消炎制菌 (常用薬剤選輯) | 
      
        | 【 主 治 】 | 熱病煩熱口渇、胸悶嘔吐、吐血衄血、煩躁失眠、胃炎、腸炎、腹痛下利、細菌性痢疾、目疾赤痛、口舌生瘡、瘡癰腫毒、各種充血炎症。(常用薬剤選輯) | 
      
        | 【 効 能 】 | 消炎性苦味健胃薬鎮静薬として、充血または炎症があって、心中煩し、悸し、精神不安、心窩部の痞え、吐下、腹痛、出血などの症状をあらわすものに応用する。 | 
      
        | ●苦味健胃薬、下痢、整腸、食あたりに | 
    
        | ●胸苦しく動悸がする、嘔吐、下痢、腹部疼痛など | 
    
        | ●1日3~5gを煎じて服用する、粉末は1回0.3~0.5gを1日3回服用する | 
    
        | ●口内炎や口臭には5~8gを水200mlで煎じて冷後うがいする | 
    
        | ●清熱乾湿・瀉火解毒の薬能を有す | 
    
        | ●中枢抑制(鎮静・運動抑制)、鎮痙、抗消化性潰瘍、降圧、動脈硬化予防、抗炎症、免疫賦活、抗菌などの作用が認められている 
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        | 【 備 考 】 | 国内でも黄連が栽培されているが高価 | 
      
        | 【出  典】 | ●黄連オウレン.一名王連.味苦寒.生川谷.治熱氣.目痛眥傷泣出.明目.腸澼腹痛下利.婦人陰中腫痛.久服令人不忘.(神農本草経中) | 
      
        | 【処 方 例】 | 黄連湯、半夏瀉心湯、葛根黄連黄芩湯、黄連解毒湯、黄連阿膠湯、左金丸 |