| 【基原植物】 |
センキュウ Cnidium officinale |
| 【 生薬名 】 |
川芎 CNIDII RHIZOMA |
| 【 科 名 】 |
セリ科Umbelliferae |
| 【 別 名 】 |
芎藭(弓窮(ともに草冠つき) |
| 【薬用部位】 |
根茎 |
| 【 主成分 】 |
精油(ligustilide,butylidenephthalide,butylphthalide,など) |
| 【 薬 性 】 |
性味‥辛温無毒、帰経‥肝胆心包三経 |
| 【 功 效 】 |
駆風止痛・活血行気・鎮静・通経 |
| 【 主 治 】 |
貧血・冷感症・月経不順・婦人経血病・頭痛眩暈・肋痛腹痛・風湿痺痛・半身不遂 |
| 【 効 能 】 |
●鎮痙、鎮静、降圧、血管拡張、抗菌の作用がある |
| ●特に風寒などの頭痛・偏頭痛に多用する、処方に川弓茶調散 |
| ●月経不順などの各種婦人病の常用生薬である |
| ●活血薬に分類され血於すなわち血の滞りを改善する |
| ●煎液はとくに末梢血管を拡張し血流量を増加する |
| ●血液凝固を抑制させる |
| ●痺症といい肢体関節の疼痛やしびれ、手足の麻痺にも使う |
| ●1日3~5gを煎服する、通常は少量を使い、量が多いと嘔吐やめまいを起こすことがある |
| 【 備 考 】 |
●センキュウ末を水で溶いて松の木の根本にまくと元気になると園芸業者が使用しています |
| ●本当の生薬名は芎藭であるが流通品の多くは四川省産のもので品質も良いので川芎と呼ばれるようになった |
| |
国内で使用される川芎は殆どが日本産、主に北海道産。 |
| 【出 典】 |
●芎藭.味辛温.生川谷.治中風入腦頭痛.寒痺筋攣緩急.金創.婦人血閉無子.(神農本草経中品) |
| 【処 方 例】 |
川芎茶調散、当帰芍薬散、四物湯 |